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改めまして。清水さちこと申します。

 なぜ、ここまで言い切ると思いますか。

 

 冒頭にあったように、私も夫の裏切りにあい、何年間も、もがいて苦しんで、それでも無理で離婚に至ったという経験をしています。

 ですから、あなたのお気持ちは痛いほど分かります

 

 私のことを少しお話させてください。

 夫の実家で、義父母、私たち夫婦、子ども3人で同居していた43歳のとき、私はふいに夫の浮気を知りました。のんきなもので、浮気ということが全く頭になかった私は、それまで疑うことすらせずに日々を過ごしていました。

 

あきらめて妥協して生きていた

 

 2歳年上の夫とは社内恋愛結婚でした。お互いにないものを持つ相手が新鮮だったようです。相手とは納得するまで話し合うのが好きな私。対して夫は物事を深く考えようとせず、話し合いを嫌うタイプ。

 

 子育てにも関心はない。結婚生活において何かに直面した時に夫婦で話し合おうとしても

いつも考えようとはせず「君の好きにすればいい(それで機嫌がいいなら何でもいい)」で終わる。

 

 そのため私は子どもが病気の時も幼稚園で問題が起こった時も習い事を何にするかも近所との揉め事も…すべて自分一人で解決しなければなりませんでした。

 

 夫との会話は、がっかりすることばかりで、価値観も生き方も全然違いましたが、自分が選んだのだから仕方ない、とあきらめて生活していました。

 

理想の夫婦像にしがみついていた私

 

 それでも給料はちゃんと家に入れ、穏やかで暴言など口にしない人でした。ですから、頼りにはならないけれど、自分の好きにしていられるんだから、と当時の私は思うようにしていました。

 

 なぜなら、私には理想の夫婦像があったから。何十年後かに年を取っても手をつないで散歩できるような夫婦でいたい、とずっと思っていたのです。

 

つらかったセックスレス

 

 ただ、数年間セックスレスが続いていて、私にはとても苦しい期間でした。寂しさが限界になって何度か自分から誘っても、疲れているから、と背を向けて寝られ、その隣で布団をかぶって声を押し殺してポロポロ泣いていた夜が何度あったことか。あれはキツイです。ものすごく傷つきます。

 

 そんな状態が何年も続いたある日、このままでは夫婦でなくなってしまう気がして、思い切ってソファにいた夫に寄り添いに行った私。するとあろうことか、私から逃げるように離れて煙草を吸いに行ってしまった夫。茫然としていると、戻ってきた夫は「もう勃たない。自分はセックスはもう出来ない」と苦しそうに言ったのです。私は本気で驚きました。そして苦しんでいたであろう夫に求めていた今までの自分を激しく責めました。そして、私たち夫婦にもうセックスはないのだと、自分に強く言い聞かせました。

 

 けれど・・・実際は違ったのです。それから半年が経った頃、私は夫の裏切りを知ることになります。しかも6年も前からずっと。会社の部下でした。

 

は?嘘でしょ!?浮気発覚

 

 冒頭に書いたように、半年ほど過ぎたある日、テーブルの上に置いてあった夫の携帯に受信があり、表面にながれてきたメッセージを何気に目で追って

 

 浮気をしていることを知ってしまったのです。

 は?・・・まさか!?浮気してるの?

 

 浮気を知った瞬間、今までが思い出されました。性格が全く合わないけれど、夫婦だからと努力してきた日々。自分が変わろうとしてきた年月。将来の理想の老夫婦像のためにあきらめの上に作った表面だけの平穏。

 

 けれど考えてみてください。いま現在、信頼し合えない夫婦が、何十年もたって手をつなげる夫婦になるわけがないですよね。私がしがみついていたのは、ただの幻想だった、とはっきりわかりました。

 

絶対に許せなかったこと

 

 

 そして、絶対に許せないことがありました。それは、夫婦の触れ合いが欲しくて隣で布団をかぶって泣いている私に、何年もの間、背中を向け続けて寝ていた夫の姿でした。その裏で愛人がいたってどういうこと?ふざけるな!

 しかも極めつけは半年前、寂しくて寂しくてふれあいを求めた私に自分はもうSEXはできない、と「真っ赤な嘘」をついたこと何年にもわたって愛人がいるのに?よくもそんな言葉が口から出たものです。プチンと完全に気持ちが切れた瞬間でした。

 

 夫婦としての信頼関係は完全に無くなりました。妻が苦しんで救いを求めていたのを知りながら、ないがしろにし、その間浮気をしていた男に用はない、と。そして夫への軽蔑と嫌悪感でいっぱいになりました。

 

望み通りの離婚をしてやる!

 

 さて、やっとここからが本題です。

 

 そういうわけで、私は気持ちが切れたその瞬間から、離婚に向けて綿密な計画を立て始めました。離婚すると決めた以上絶対に自分の希望する時期に、スパッと有利に別れてやる、と心に決めました。

 

 浮気夫と分かってからは、同じ部屋の空気を吸うのも嫌な、はらわたが煮えくり返る腹立たしさでいっぱいでした。けれど、準備完了してその時期が来るまでは、と平静を装い生活しました。「今に見ておれ」と。

 

 なぜ我慢できたと思いますか。すべては完璧に完全な形で離婚を決行するためだったのです。